大臣や知事からの自粛要請があったにも関わらず、さいたまスーパーアリーナではK-1が開催されました。私としては、K-1が始まった頃から大好きだったので、今回の開催については、少し考えることがありました。
時を同じくして、世界的な競馬の祭典、ドバイワールドカップは、コロナの影響で中止が決定しました。既に競走馬は現地に入っており、ジョッキー達もドバイへ出国することができるのかハラハラしながら過ごしていたことと思います。こちらもサラブレッドを愛する者として、無観客でも開催できなかったのかと考えてしまいました。
つい先日、センバツ高校野球が中止となり、世間を騒がせました。プロ野球や、サッカーJリーグも中止が続いています。
報道を見ていると、医療関係者もインフルエンザくらいの感覚だと思っているからそんなに騒がなくてよいという意見もあれば、いつイタリアのようになるかもわからないと言ってる専門家もいる中で、この三連休は多くの人が街に繰り出しているのを目撃しました。
この様子を見て、少し気持ちが緩んできているのかなと不安になってしまいました。日本の感染者が少ないのは検査をしていないからという現実はもっと多くの人が知るべきだと思います。イタリアでは医療崩壊が起こり、80歳以上で基礎疾患のある患者は治療せず、可能性のある患者を優先すると報道もされています。日本むかし話に「姥捨て山」という物語がありますが、まさにイタリアでは現実に起こっています。
日本は、イタリアをしのぐ超高齢化社会で高齢者の数は世界一です。もし、同じようなことが起こったらと思うと他人事ではないです。
オリンピックも延期の方向で話が進みそうな感じですが、花見に繰り出す多くの日本人、地下アイドルのコンサート会場で盛り上がる映像が欧米諸国に流された時に、日本は大丈夫か?と信用問題になるのではないでしょうか。本当にオリンピックを開催する気あるの?と思われても仕方がないような気がします。
日本政府としては毎日大変な状況の中、よく頑張ってくれていると思いますが、専門家や、イベント主催者への責任転嫁はそろそろ止めるべきではないでしょうか。専門家の意見を聞いて、国のリーダーが発信し続けないと方向性がブレてきます。これは一般の企業でも同じことが言えます。方向性がブレると組織は緩んできます。
この三連休、日本が少し緩んできたのではないかと感じたのは私だけではないと思い、ブログで共有させていただきました。