レジリエンスと楽観主義

リスクマネジメント

東京での新型コロナ感染者がここ数日200人以上で推移しており、不安とストレスを抱えている方も多いと思います。私自身も緊急事態宣言が解除されてから、やっと仕事も軌道に乗ってきたところなので、再度の自粛となると正直厳しいという不安を抱えています。

 

新入社員研修や、若手社員を対象にした研修の中で、最近よく話をしているのが、「レジリエンス」です。「レジリエンス」については、テレビの特集で取り上げられたりしてご存知の方も多いのではないでしょうか。

 

直訳すると、「弾力」や「回復力」という意味になります。社会人になると、年齢関係なく多くの人と接する機会も増え、社内の人間関係だけでなく、対外的にもクレーム対応等、ストレス負荷がかかります。「心が折れる」という表現もよく使われますが、まさにこのような状況になったとき、折れるのではなく、しなやかに回復する、復元する力を「レジリエンス」と呼んでいます。

 

「レジリエンス」について書き始めると長文になってしまうので、ここでは、1つのポイントに絞ってご紹介したいと思います。

 

そのポイントとは、「楽観主義」です。私自身、レジリエンスを学ぶ前は、「根拠なき自信」を学生時代から持ち続けていました。今振り返ると、「根拠なき自信」も悪くはなかったです。どのような逆境に立たされても「根拠なき自信」で何とかなったからです。中身はどうであれ、自信はないよりあった方が良いというのが私の持論です。

 

しかし、歳を重ね、仕事、プライベート共に多くの経験をしてきた中で、自分の力ではどうしようもないという環境が出てきました。何度かそのようなことを経験してきましたが、一番わかりやすい事例は、まさに今でしょう。新型コロナで誰も解決策を見いだせていない状況、今週にもまた自粛要請が出るかもしれないという状況です。

 

このような状況は、自分の力では何も変えることができません。このような状況の中で、若者の感染が増えているようです。「俺は大丈夫」、「感染しても無症状」、言葉だけ見ると、「楽観主義」です。しかし、これは楽観主義というよりは、「無責任」だと思います。レジリエンスの中で出てくる「楽観主義」とは、「このような状況でも、現実をしっかり見つめ、事態のよい面に目を向け、自分ができることを考え出し、希望を持ち、できるいう自分に対する自信を持ち続ける姿勢」を言います。

 

私の経験上、「事態のよい面に目を向ける」ことが、一番重要で難しいことだと思っています。皆さんも経験はないでしょうか?

 

日々あなたが見ているスマホをイメージしてみてください。今、あなたはスマホを片手にニュースサイトを見ています。そこに書かれている記事はどのような内容でしょうか?

 

多くの人が、ネガティブな記事を読んでいるはずです。もちろん報道する側としては、新型コロナや、豪雨による被害状況、事故や殺人などをいち早く届ける必要があるので、どうしても目に入ってきます。しかし、この記事を読むことで、皆さんの中にネガティブ感情が知らず知らず蓄積され、ストレスとなって溜まっていきます。

 

では、そうならないためにどうするか、もし、どうしてもニュースサイトを見たいなら極力ポジティブな記事を見つけて積極的に読む、たとえば、新型コロナであれば、ワクチン製造に関する記事、豪雨災害であれば、ボランティアが活躍している記事等、とにかく今起こっている出来事の良い面を探し、自分にできることが何かを考えることで、日々のストレスも軽減されていきます。

 

「この状況の中で頑張っても無理でしょ」と思うのか、「この状況になったからこそ出来ることを見つけて努力しよう」と思うのか、この差は、新型コロナの報道がされなくなった頃にはとても大きな差になっているでしょう。

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