リスクマネジメントとコンプライアンス

リスクマネジメント

最近の報道ではお笑い芸人による「闇営業」がまだまだ収まる気配がありません。研修講師としてもコンプライアンスリスクマネジメントの研修リクエストをいただくことが多いので少し紹介したいと思います。

 

リスクマネジメントは、スポーツの守備に置き換えてよく話をしています。サッカーやラグビーのように1つのグランドにたくさんの選手が入り乱れてプレーするスポーツでも強いチームはディフェンス能力が高いです。スポーツの世界では、どうしても攻撃力に目がいきがちですが、サッカーイタリア代表の「カテナチオ」と呼ばれる強固な守備からのカウンター攻撃で点を取るというスタイルは今のイタリア代表にも受け継がれています。

 

どのようなスポーツでも相手を0点におさえれば勝てるわけですから、防御は最大の攻撃と言われる所以です。

 

研修では、野球の守備におきかえてリスクマネジメントの話をしています。野球はサッカーやラグビーと違い、一度に両軍のメンバー全員がグランドでプレーするスポーツではありません。また、1人のプレーヤーが守る(守備)範囲もある程度決まっています。野球の守備においては、9割が投手と捕手(バッテリー)だと断言する人もいます。

 

一概に間違いではなく、1試合における野手の守備機会と投手の投球数を考えると明らかですが、少し違う観点からみると、最初にボールを持てるのが投手ですから、守備とはいっても、投手は打者に対して攻撃していると捉えることもできます。

 

プロになると、この打者はこのコースが苦手とか、ここに投げておけば、ショートフライ、悪くてもレフトフライになるといった情報がスコアラーから提供されます。投手も機械ではないので、失投もあり、良い打者はヒットにしたり、ホームランにしたりするわけです。

 

日本プロ野球の歴史で生涯打率3割超えている選手は30人もいないことを考えると、圧倒的に投手が有利であり、野球の守備においてはバッテリーで9割決まるというのも納得です。

 

これをビジネスに置き換えると、社長の役割は全体を見る監督でしょうか?特に中小企業の社長に焦点をあてると、間違いなく投手の役割を果たしているケースが多いのではないでしょうか。

 

社長がボールを投げて各ポジション(部や課)が業務をこなす。エラーしないように、各ポジションの研修等を行い、レベルを上げていく。ここには、コンプライアンスも含まれます。

 

ほとんどのケースでは、グランド内でボールがやり取りされるわけですが、野球にはホームランというものがあります。そこに打たれたら誰も守れないリスクと考えてもらえると理解いただけるのではないでしょうか。

 

冒頭、お笑い芸人の闇営業を取り上げました。なぜこのようなことが起こっているのか、事前に防ぐことは出来なかったのか等々、問題が起きた後こそ、次このような問題が起きないためにどうするか、まさにこれがリスクマネジメントということになります。

 

自社のリスクでホームランは何なのか?

 

ホームランを打たれたときの損失は何か?リスクヘッジする方法はないか?

 

様々、考えてもらうのがリスクマネジメントやコンプライアンスの研修です。

 

万一のことが起こった際に社員が動揺しない、これも大切なことです。昨日、ジャニーズ事務所のジャニー喜多川さんがお亡くなりになりました。ジャニーズ事務所も芸能事務所として過去様々な事件が報道されましたが、それらを乗り越え今に至ります。

 

リスクマネジメントとコンプライアンス、今回の闇営業を他人事と思わずに、自社のコンプライアンス体制の見直し等のきっかけにしていただければと思います。

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