うちに限ってもめる訳ない

相続

7年ほど前、相続セミナーの講師をしていた際にお客様から言われた言葉です。718日に、法制審議会の部会が、遺産分割の規定を見直す試案をまとめたという報道がありました。その中身は、婚姻期間が20年以上の夫婦のどちらかが死亡した場合、配偶者に贈与された住居は遺産分割の対象にしないということのようです。

なぜこのような試案が出ているのか?現在は、住居も相続人で分け合う遺産であり、遺産分割のために、住居を売却して配偶者が住まいを失うという問題があるからです。ただし、この試案も条件があり、①夫婦の婚姻期間が20年以上、②配偶者に住居を生前贈与するか遺言で贈与の意思を示す必要があります。よって、婚姻期間が20年未満の夫婦や、意思表示がなく被相続人が亡くなった場合は対象外となります。

相続に関しては、様々な取り組みで金融機関や不動産関連企業が啓発を行っています。私が相続セミナー等の講師として活動してきた経験上、本当に必要なことは元気に生存している内に相続の話を家族ですることです。子供からは中々相続の話は切り出せないため、親から切り出してあげる必要があります。残念ながら、「うちに限ってもめる訳ない」と思っている親世代が多いのが現状ですが、相続税を納める必要がない、少ない相続財産でも、もめているのが相続です。講師の方々には是非啓発をしていただきたいと思います。

 

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