ノートルダム大聖堂とコンプライアンス

リスクマネジメント

何度か研修講師ネタ帳でも取り上げているコンプライアンス(法令遵守)ですが、コンプライアンス研修で心掛けていることを改めて紹介します。

 

4月は新人研修で研修講師の皆さんは忙しくされていると思います。新人研修の中でも最近はSNSへの投稿で炎上している事件が多発しているので、コンプライアンス研修も組み込んで欲しいという依頼が多くなっています。

 

では、コンプライアンスとは、法令さえ守っていればよいかというとそうではありません。リスクマネジメントとコンプライアンスはセットで講義することが多いのですが、リスクを回避するためには、法令や、規制を守ることが重要になってきます。多くの事象は予防することが可能ですが、予測不能なことなどでリスクを被ってしまうこともあります。

 

リスクを被ってしまった時にどうするか?

 

保険に頼るしかないですねというのが一般的な結論になります。

 

では、保険に加入してさえいれば、万事OKでしょうか?

 

コンプライアンス研修で大切にしていることは、事前に予防することの大切さを伝えることです。もし事件や事故になったとしたら、企業に対して、あなた自身に対して、どのような影響が出るのかを考えてもらうことが大切です。

 

今回、世界遺産であるノートルダム大聖堂が火災で焼失するという大変痛ましい報道がありました。フランス人が涙する映像が流れるたびに、フランス人だけではなく、世界中の人達が様々な感情を抱いたと思います。

 

原因は調査中ですが、人に対する被害が出なかったのは不幸中の幸いだったと思います。

 

このケースで考えると、火災保険に加入していたかどうかはわかりませんが、火災保険に加入しているからOKとならないことは誰の目にも明らかです。消失したものの価値はお金で解決できるものではありません。

 

世界遺産はスケールが大きすぎるかもわかりませんが、SNSに投稿された動画が原因で企業の売上が大幅に下落したり、風評被害もあり営業自粛に追い込まれたり、保険で解決できることというのは、とても限られているということをわかってもらうことが特に新人研修では必要だと感じています。

 

ノートルダム大聖堂の火災は悲しい出来事ではありましたが、コンプライアンス研修のネタとして同じ惨事が日本で起こらないよう注意喚起していきたいと思います。

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