「つながり」と「まきこみ」

リーダーシップ

毎年この時期になると、夏の甲子園予選が気になります。私のようなオールドファンからすると、徳島の池田高校や、和歌山の箕島高校など、最近甲子園では見なくなった高校の結果も自然と毎年チェックしています。

 

研修講師ネタ帳では何度も紹介していますが、「インボルブメントリーダーシップ」を普及させようと、学会の場や、研修の場で話をしています。インボルブメント効果とは、「人は自分が関与したものや体験したものを好きになる」という効果のことを言い、自我関与効果とも言われます。

 

例えば、高校野球では出身地(地元)の高校を応援したくなる、イベントで握手をしてもらった選手や、タレントを好きになるなど、皆さんも経験があると思います。

 

先日、私は応援に行けなかったのですが、今年大学に入学した長男が在籍した高校の試合がありました。長男は野球部でしたので、応援に行きましたが、聞いてみると大勢のOB、父母が応援に駆け付けたとのことでした。

 

高校球児、その父母や関係者にとって、甲子園という大目標があり、そこに集う。卒業しても後輩達に夢を託し、応援に駆け付ける。この「つながり」は、とても強いつながりだといつも感心します。

 

「つながり」が強固なものになると、今度は「まきこみ」が起こります。私が提唱しているインボルブメントリーダーシップはまさにこの巻込み力を使ったリーダーシップなので、高校野球というネタをよく使わせてもらっています。

 

先日、アマゾン「プライムデー」に退会の検索急増消費者の抜け目なさ映すという興味深い記事を読みました。

 

私もアマゾンプライム会員としてつながっています。今年、会費が少し上がりましたが、退会しようとは全く思わなかったです。それだけ価値があると思っているからですが、今回の記事を読むと、消費者の中にはこのように利用する人達もいるのだと勉強になりました。

 

新規会員を増やそうという試みでプライムデーを開催しても、消費者の中にはその瞬間だけ会員になり、商品を安価で購入した後は退会する、といった行動が起こっているのは意外でした。

 

ビジネスでもアマゾンプライム会員に代表されるように、つながりを意識したサブスクリプションモデルが提唱されています。

 

サブスクリプションについては、兵庫県立大学の川上教授が面白い指摘をされていましたので、興味がある方は是非ご覧ください。(「つながり」なきサブスクリプションは失敗する:東洋経済ONLINE )

 

日本では、サブスクリプションとは名ばかりで、本物の「つながり」ができていないということを述べられています。私なりに解釈すると、本物の「つながり」とは、その後に「まきこみ」が起こるつながりだと考えます。

 

ビジネスにおける「つながり」は、何を求めてつながっているのか、その価値や用事を明確にすることが大切であるとも川上先生は述べられています。

 

インボルブメントリーダーシップでは、社内の人材育成と組織拡大を目標とし、売上向上と企業の発展に寄与するということを目的とし、展開をしています。まずは、つながりを作るにはどうしたらよいか、社内コミュニケーションが大切で、相対する人の用事は何か、求めているものは何かということを掘り下げていきます。

 

強固な「つながり」ができると、「まきこみ」は意識せずとも、自然と周りが巻き込まれていくようになります。インボルブメント効果で説明したように、自然とファンになってくれるからです。

 

強固な「つながり」は誰かが切ろうとしてもなかなか切れません。冒頭、紹介した高校野球の野球部OBや父母、関係者のつながりを見ていると、PL学園のように野球部が休部にならない限り、永遠に続くのではないでしょうか。

 

追伸、PL学園の記事も出ていましたので、リンクしておきます。このように、野球部がなくなっても、強固なつながりは続いています。

 

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